BAZZAZのQS4を組み込んだ直後、ギアポジションセンサー(GPセンサー)の故障と思われる症状が出た話の続き。
結論から書くと
１）QS4のカットタイムによるFIエラー と同時多発テロ的に ２）GPセンサーの故障 ３）X-TRE配線の接触不良の二つが起きたせいで、問題をバラすのがとても面倒臭かったという顛末。
GPセンサーが壊れているのだろうと目星をつけ、GPセンサーをポチったのが前回のお話。
GPセンサーを交換する前に、BAZZAZのソフトでシフトポジションをモニターしてみたら、GPから信号は出てるものの、ギアポジションがおかしいので、GPセンサーに異常があることは確定。
この時はまだ、GPセンサーを取り替えれば直ると信じていた。
GPセンサーを新品に交換。
これでメーターのギアインジケーターも正常に戻るはず….が、メータ表示は相変わらず「ー」と「CHEC」。
GPセンサーの電圧をチェックしても、各ギアで異なる電圧が出ているので、センサーは異常なし。
（防水コネクターのゴムキャップにステンワイヤー突っ込んで接点取り出すの図）
BAZZAZでモニターしても、各ギアを正常に読み込んでいる。
そら新品パーツを買って、それが壊れてたら何も信用できないw
サービスマニュアルのトラブルシューティング的には、ECUの故障かもしれん…
ということで、お手上げ。
とりあえず、走ることはできるが、排気バルブが開かない症状を抱えて走るのは精神衛生上よくないので、ヨシムラコントローラーを殺して、排気デバイスを全開固定して、スズキワールドへ。
アポなしで駆け込んでみたものの、整備予定が混んでて、預かっても作業に入れるのは何日後になるかもわからない、と言われてガックリ。
うちで整備とかしたことありますか？って聞かれたから、一見さんは後回しだよ的なメッセージにも感じたり。
(行きつけがないと、こういう時に全く融通効かない)
手ぶらじゃ帰れないので、店員さんに過去事例とか聞いてみるものの、今までこのような症状は見た事がないとのこと。
「ー」や「CHEC」と出るのは、キルスイッチがOFFやスタンドスイッチがOFFのとき。
その場合はエンジンスタートできないので、普通に走れているということは、メーターの故障、もしくはメータへの入力信号が異常の可能性が高い。
ECUの故障の場合は、メーター表示の異常だけでは済まないのではないか？
私なら、QS4等の後付けパーツを全て外し、配線をノーマルに戻してから、一箇所づつコネクターと配線を確認する事から始めると思います。
というのが店員さんの総括。
一旦、全部外してみるか…当分サーキットは無理だ…とテンションガタ落ちで帰路についたわけだけども…
家に着く直前、いきなりインジケーターが復活！
接触不良説急浮上！
「ー」に戻るってしまうと、不具合箇所を見つけるのが大変なので、イグニOnのまま、そっとその場で停車。
シートを外し、手を加えてある配線部を順番に触っていくと、
ECUに繋いでいるオレンジの丸いコネクターを押すと、表示が消えたり点いたり。
コネクターを外し、結線し直したらメーター表示がバッチリ安定！
１０年前につけて、今まで何の問題もなかった＆見た目も特に変化なかったので、疑いすら持っていなかった。配線を引っ張っても緩んでもいない。
このコネクターは中に防水ジェルが充填されていたんだけど、これが経年で悪さして、接触不良が起きた？
（スコッチロック Uエレメントコネクタというものらしい）
バイク復活のタイミングで、ガザガザと動かしたので、それがきっかけになったのかもしれない。
ECUの故障とかではなく、単純な原因だった事で一安心。
ちなみに、このコネクターは、ECUからメーターに繋がるラインにX-TREから割り込ませたもの。
（X-TREは取り外してあるから、先で短絡してある）
５速固定されている信号をECUから受け取って、正常なGPに変換してメーターに出力してる。
ECUはGPを受け取ってるのでエンジンはかかる、だが、メーターはGPを受け取れていないので表示だけがおかしいことになっていた、と。
ディーラー行ったついでにSDS診断してもらったので、先日のFIエラーの原因解明。
エラーログはP0352。
サービスマニュアルによると「CKP sensor (pick-up coil) signal is produced, but signal from ignition coil is interrupted 8times or more continuously.(ピストン動いてんのに８回以上火花飛んでないよ的な）」
QS4のデフォのカットタイム設定が１速→２速が80ms(数値失念)だったか、少し長めになってたのが原因だと思われ。
こちらのページが詳しい。
よし！これで気持ちよく走りに行ける！