さ、SONY HDR-AS10インプレッション、画質編。
その2の〆で『期待はずれ!』と書いた…が
それはちょっと早計だった。
ソニー アクションカム HDR-AS10 / 15、細かに見ていくと悪くないじゃん!
ただし、まめカムではなく"Bloggie"ってコンセプトで見ると、ね。
知識もそんなに深くなければ、画質を詳細にインプレするようなスタンスを取っていないブログなので、ちょっと躊躇われるエントリですが…
いちド素人の戯れ言をサラリと(笑)
昨今、動画といえば、見るのも出すのもYoutubeやニコニコ動画が一般的。画質もそこで奇麗に見えれば十分満足。そういう考えはもちろんありで。
というか、今やそれがメインストリームかもしれない。
再生環境は千差万別、スマホやタブレットがメインだって人も少なくない。LTEの拡充でこの流れは一層加速する。
一部の動画野郎の遊び道具だったアクションカムが、世間で認知され、メインストリームに乗った今、メーカーがそこをターゲットと割り切った製品を開発するのも至極当然の流れ。つまり、Youtube等での発表/再生をメインに据えた製品だ。
ソニーがそれを作るとどうなるか。
Bloggieをアクションカムのフォーマットで作りましたなカメラができる。
ソニーのアクションカムがそこをターゲットに作ってきたことは画作りからも感じられる。
一般論として、くっきりコントラスト強め、シャープネスで解像感を、そして彩度を上げてドラマチックにすれば、パッと見は印象強い画ができる。
で反面、コントラストを強めた分諧調は失われ、白トビや黒潰れが目につくようになったり、強めのシャープネスの弊害で動画ではノイジーなジリジリが気になったりする。
そのサジ加減が各社のオリジナリティーっつーか、技術のコアだと思うんですが、ソニーのコレはサジ加減はさておき、Web上での見栄えを最優先してる。
メインストリームな“Youtubeのスクリーン上”ではきれいに見える画だ。
生データ並べて、やれディテールだノイズだ、なんてのは偏屈なマイノリティ(オタク)のオナニーで。メインストリームな人はそこまで気にしないから、Youtubeではわからないから、どうでも良い。と言われればそれまでで。
フィギュアを眺めながら「お尻から太ももへのラインが、デへへ」って語っても一般的には理解されないのと同じことです、きっとそう。
注:フィギュア持ってないけど、こだわる気持ちはわかる。
ということで、オナニー(比較)してみる。
まず、画角。
Sony、GoProともにカタログスペックは視野角170°を謳っているが、HDR-AS10の方が実撮影画角は広く、歪曲の補正が強い。
画を見て先ず目につくのはWBの違い。
ソニーは青い。とにかく青い。ソニンパスブルー(時事ネタ)。嫌みな言い方をすればチープ。
対してGoProは赤みが強い。郷愁を感じる色合いだ(笑)
クールなソニーか、ウォームなGoProか。
GoProはWBがハマるときも有るが、ソニーは終止青味強し。
ということで、お尻から太ももへの 等倍切り出しをデヘヘって見る。
(クリックして等倍でどぞ)
■1920×1080/30p/FOV170°
Sony HDR-AS10 1920×1080/30p/FOV170°
パッと見の印象はとても良い。手すりの木目なんかも良く撮れてる。
重箱の隅的に見ると、
右側、床の諧調不足で塗り絵。
動画では、地面のタイル、左奥の車道や車道横の柵にジリジリと煩いノイズ。
GoProHD HERO2 1920×1080/30p/FOV170°
ソフトで好きな雰囲気だけど、少しアンシャープかけても良いかな。
手すりのディテール、ちょっと弱い。
Sony HDR-AS10 1920×1080/30p/FOV170°
赤みが足りず黄色い夕焼け。
歩道のディテールがしっかり撮れてて“Exmor R”CMOSやるなぁと。
コレぐらいの明るさだとまだノイズは目立たない。
GoProHD HERO2 1920×1080/30p/FOV170°
WBはこちらの方が自然。左側歩道のディテールに盛大にノイズが発生。
これ以上暗くなるとGoPro2はキツい。
■1920×1080/30p/FOV120°
Sony HDR-AS10 1920×1080/30p/FOV120°
先のインプレで“期待はずれ”と思わしめた動画からの切り出し。
サムネイルでパッと見は下のGoPro2よりよさげに見えるが…等倍するとビックリ。
何処がどうとか説明するまでもなく、全てがダメ画質。
手振れ補正オンでのFOV120°はさらに酷い画質、正直使い物にならん。(なので割愛)
GoProHD HERO2 1920×1080/30p/FOV127°
素直にいいね!WBも自然。
■1080×720/60p/FOV170°
Sony HDR-AS10 1080×720/30p/FOV170°
被写体の色と青よりなWBがうまくハマってて雰囲気ある画。
ただし、暗部の諧調が少なく、ディテールが潰れた部分も多いことが気になる。
GoProHD HERO2 1080×720/30p/FOV170°
ソニーの画と並べると眠く感じる(画質が悪いって意味ではない)が、諧調は広く、橋の陰やその向こう側の景色を見てもわかるように良く撮れてる。
■1080×720/120p(60p)/FOV170°Sonyの120pSSLOWモードは60pのフレーム補完。
コマ送りで確認すると、全く同じ画が2コマ連続するのがわかる。
スペックを見ると60pは12Mbps、120pは倍の24Mbpsなのでモード間に画質の差はないのかな。
つまり、60pから120pを作れるAEやFCPユーザーには不要なモード。
その手のソフトを持っていない人や、録って出しのカジュアルユーザーにはとても有用なモード。
訂正:チェックミス、全コマ動いていました!
なので、GoProの60pとの比較は意味が無しです。参考までに。
Sony HDR-AS10 1080×720/120p/FOV170°
蛍光灯下では青よりのWBもちょうど良い感じ。
画面全体にジリジリとしたノイズ、動画では切出した画の3倍ぐらい酷い見栄えながら、
GoProの120fpsは848×640なので、ソニーのHDは良いですね。
GoProHD HERO21080×720/60p/FOV170°
裏面照射のソニー有利かと思いきや、やっぱりGoProの1080×720/60pは凄く良い。
ということで、ざっと画質比較終了。(動画はなしだw)
今回はほとんどが三脚を使っての撮影なので、人に付けたり、乗り物に付けるとまた違う印象になるかと思うので、当分GoPro2と2台体制で使う予定。車載や、動きものでも撮ってみないとね。
はじめに書いたように、Youtubeに上げることがメインなBloggie的な使い方、手軽に撮って手軽にアップな使い方にはHDR-AS15はとても良い製品。
Wifi付きで3万円前後、画質も悪くない(Goproと勝負できるのは1920×1080/170°に限る)。HDサイズでの120fpsはGoProにはない遊べるモードだし、手ブレ補正の効きも良い(ただし画質は最悪)。Bloggie的に考えると、暗所性能もかなりの強み(ノイズがかなりなので、あくまで記録を残すことができるという意味で)。
逆に、1080×720/60pが欲しい人(車載におすすめ)や、120°の画角を求める人、動画を素材として使う人には向かない。なんて思います。
ま、あくまでど素人の戯れ言。気に入ったものにお金払えば良いんですよ。
最後に、良い比較動画を見つけたので貼って逃げ(笑)
是非、フルスクリーン表示でどうぞ。
ちなみにアップしたKevinさんは、Sonyが優位だとは言えない。なんてコメントしています。
アップ前のデータをダウンロードできればベストなんだけど、無理みたいで残念。
関連エントリ
・アクションカムに真打ち登場?【SONY HDR-AS10/15】-その1-
・ファーストインプレッション 【SONY HDR-AS10/15】-その2-
2 Comments
あつ
2012-10-15 at 5:35 PMどのアクションカムを買おうか検討中で某掲示板のリンクから拝見しました。
YouTubeだと色の違いぐらいかと思いましたが結構違うんですね。
、すごく参考になりました。
気持ちはゴープロ2買おうと思いましたが、どうやらゴープロ3の噂もあるようなのでもう少し待つことにします。
ゴープロ3は買われますか?レビュー待ってますw
hightimes247
2012-10-15 at 11:11 PM>あつさん
今週末を待ちましょう!
新しいGoProの発表が有りそうです。
もてろんGoPro3買いますよ!!