1.3GHz(1280MHz) FPV

5.8GHzでのFPVに関しては某所で詳細に解説されてますが、1.3GHz(1280Mhz)に関してはネットにあまり情報がないみたいですね。

1280MHzもATV(アマチュアテレビ通信)に使用可能なので、海外で販売されている1.3GHzのFPV用ビデオトランスミッターも手順を踏めば、5.8GHzのVTx同様に合法に使用可能。

(10Wは常設場所限定。FPVの場合、5.8Gと同じく1W)

1.2GHz/1.3GHzビデオトランスミッター
1.2GHz/1.3GHzで検索すると15chや8chもチャンネル数を持つ送信機もあるけど、日本でATVに適合する周波数は1280MHzだけなので、1258MHzと1280MHzの2ch仕様がお勧め。
というのも、申請時にCHを1280GHzに固定するのに、2chのDIPであれば、SWを削ればCH固定できるので別途カバー等をDIYする手間がない。

電波干渉
1.3GHzは建物の裏や林の中といったような障害物に阻まれる場合も、5.8GHzより電波が届きやすいってアドバンテージがあるけれど、良いことばかりでもなくて…GPSの1575.42Mhzやプロポの2.4GHzにがっつり干渉するので、GPSの補足妨害、プロポ到達距離の減少を引き起こすといった問題がある。
そこで、対策として各種フィルターを仕込む。

2.4GHzへの干渉対策
VTxとアンテナの間にLowPass Filterを入れて1280MHz以上をカットする。
使用しているのはminicircuits VLF-1500+
これで2.4GHz近辺はほぼカット。

受信側でフィルタリングするなら、プロポレシーバーのアンテナ線をLPF入りのアンテナ線に変えるのもあり。
TBS Discovery Folding-9のコピー

GPSへの干渉対策
1280MHzはGPSの1575.42MHzにもガッツリ干渉する。そこで、1575.24MHz以外の周波数をフィルタリングするSAW Filterを入れて対策を。
下の写真の真ん中、四角い米粒大のものがそれ。
1280mod-1-2
SAW Filter(1575.42MHz)
SAW FilterはGPSの性能向上の為にはデフォで実装されていてもいいはずなんだけど、NAZAには入ってない…。
ということは、NAZAはGPSのジャミングされたら即影響受けるよね…(そんなことがあるかは知らないけど)
ちなみに、このSAW Filter、Phantomのユニットには実装されてるんですよね。
WKMも初期型には入ってないけど、後期型では追加されている…しかし、NAZAはそのまま放置。このあたりにDJIの思想が垣間見えたり。

開局に関しての手順
申請書類やTSSでの保証等の手順は5.8GHzと全く同じ。
当然ですが、送信機系統図は1280MHzのトランスミッターのものを作成することになる。
ボクはRange Video/1.3GHz 500mWで局免取得しましたが、このあたりの解析はある程度の知識や労力が必要。

最後に1つ、デメリット。
波長が長いので、当然アンテナも5.8GHzよりでかく、機材のボリュームが増える。
それでも、1280GHzを使いますか?的な…(笑)
FPVequipment-3
個人的には5.8G推し。

そういえば、Phantom2の場合は、プロポと受信機をVISON+の920MHzに換えて、2.4GHzで開局すれば色々と捗るんじゃなかろうか…

4 Comments

    • hightimes247

      2015-02-06 at 8:04 PM

      開局自体は半年前だったりするんですが、最近メールで幾つか質問を頂戴したのでまとめてみました。
      1280Mhzは10Wで許可がおります。ただ、10Wなのは常設場所(ボクの場合は自宅)だけで、それ以外で使う場合は1W以下の制限がかかる。的な感じですね。
      もてろん飛ばしますよー

      次は2.4Gで開局してみようかなーと。
      プロポとの絡みもあるので、実用というより単なる好奇心ですが(笑

      返信
    • hightimes247

      2019-04-05 at 7:31 PM

      Tnさん
      もう4年以上前の事なので、送付した資料を見ないと定かではありませんが、
      回路図に加えて、使っている電子部品のスペックシートも添付して申請したと思います。
      当時は試行錯誤が楽しかったのですが、今では労せずとも快適なFPV環境が手に入りますよね。

      返信

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